電機業界の上期輸出8.7%減少、中国向けは拡大

独電気電子工業会(ZVEI)が20日発表した1-6月期(上半期)の電機製品の輸出高は965億ユーロとなり、前年同期を8.7%下回った。新型コロナ危機が響いた格好。10大仕向け先国のなかで増加したのは中国とポーランドだけだった。

最大の輸出先である中国は110億ユーロで、6.5%増加した。2位米国は10.9%減の84億ユーロ、3位のフランスも16.7%減の55億ユーロと大きく落ち込んだ。4位ポーランドは0.8%増の47億ユーロ、5位オランダは12.6%減の47億ユーロだった。

6月の輸出高は前年同月比6.4%減の156億ユーロとなり、減少幅は4月と5月の約20%から大幅に縮小した。新型コロナウイルスの感染防止に向けた規制を多くの国が緩和したほか、比較対象の2019年6月は輸出額の水準が極めて低かったという事情が背景にある。

仕向け先上位10カ国のなかで同月の輸出が増えたのは中国(15.1%増の19億ユーロ)とスイス(8.0%増の5億6,500万ユーロ)の2カ国のみ。ポーランドは0.3%減の8億3,000万ユーロと減少幅が小さかった。

電機製品の輸入高は6月が前年同月比1.7%増の144億ユーロ、1-6月が前年同期比6.6%減の896億ユーロだった。

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