メルセデスの電動車販売3倍以上に拡大、EUのCO2排出規制を達成

自動車大手の独ダイムラーは8日、乗用車部門メルセデスベンツ・カーズの電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド車(PHV)の販売台数が昨年は16万台を超え、前年比で228.8%増加したと発表した。乗用車販売に占める割合は前年の2%から7.4%へと拡大している。電動車が急増したことから、2020年に大幅に厳格化された欧州連合(EU)の二酸化炭素(CO2)排出規制をクリアできたとしている。21年も順守を見込む。

メルセデスベンツ・カーズの昨年の販売台数は220万2,578台で、前年を10.3%下回った。新型コロナウイルス感染症の世界的な流行が響いた格好。主力の「メルセデスベンツ」ブランドが7.5%216万4,187台へと後退。超小型車ブランド「スマート」は67.1%減の3万8,391台と激減した。メルセデスベンツについては販売台数で昨年も高級車世界1位を保持したとしている。

メルセデスベンツの販売台数を地域別でみると、足元の欧州が16.4%減の78万4,183台と振るわず、北米も14.7%減の31万7,592台へと落ち込んだ。アジア太平洋は世界最大の市場である中国が11.7%増の77万4,382台と好調だったことから、4.7%増の102万4,315台へと拡大した。

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