ドイツ政府は27日、2021年の国内総生産(GDP)成長率を下方修正した。昨年11月に再導入したロックダウン(都市封鎖)が長期化し、第1四半期の景気低迷が避けられない見通しとなっているためで、従来予測(9月)の実質4.4%から同3.0%へと大幅に引き下げた。
経済省は、国民の多くが新型コロナウイルス用ワクチンの接種を受け、制限措置が解除されない限り、状況は改善しないと指摘。ペーター・アルトマイヤー経済相はGDPがコロナ危機前の水準に回復するのは22年になるとの見方を示した。同国のGDPは昨年5.0%縮小した。
国際通貨基金(IMF)も26日、ドイツの21年成長率を従来予測(10月)の4.2%から3.5%へと引き下げた。