市場調査大手GfKが25日発表したドイツ消費者信頼感指数の3月向け予測値はマイナス12.9ポイントとなり、2月の確定値(-15.5ポイント)から2.6ポイント上昇した。同指数の改善は5カ月ぶり。新型コロナウイルス新規感染者数の減少とワクチン接種の開始を受けて感染防止のための制限措置が近く、緩和されるとの期待が広がっていることが背景にある。調査担当者は「12月半ばの厳格なロックダウン導入後のショックから消費者やや回復している」との見方を示した。
高額商品の購入意欲に関する2月の指数(3月向け予測値の算出基準の1つ)は前月の0ポイントから7.4ポイントへと上昇した。前月は小売店とサービス事業者の大半が店舗営業を禁じられた影響で約37ポイントも低下していた。
所得の見通しに関する2月の指数(同)も6.5ポイントとなり、前月のマイナス2.9ポイントから9.4ポイント改善した。ロックダウンが緩和されれば、小売店など厳しい状況にある勤務先の経営が好転するとの期待が大きい。
景気の見通しに関する2月の指数(同)は前月の1.3ポイントから8.0ポイントへと上昇した。中国市場の回復などを受けて企業の受注が拡大に転じたことがプラス材料となっている。