2月失業率、横ばいの6.3%に

ドイツ連邦雇用庁(BA)が2日発表した2月の失業者数は前月比4,000人増の290万4,000人と小幅な増加にとどまった。ロックダウン(都市封鎖)の直撃を受け雇用が縮小する業界はあるものの、操短手当制度の効果でこれまでに引き続き失業者の大幅増加が防止されている。失業率は横ばいの6.3%だった。

失業者数は前年同月比では50万9,000人増加した。失業率は1.0ポイント上昇している。

コロナ禍が原因で失業している人は51万人で、前月に比べ3万4,000人増加した。拡大は6カ月ぶり。

国際労働機関(ILO)基準の1月の失業率は4.6%で、前月を0.2ポイント上回った。

新規に操短の届け出対象となった被用者の数は2月1~24日に計50万人となり、前月の97万5,000人から減少した。ただ、ロックダウン再導入の影響で11月以降は高い水準が続いている。

国の操短手当を実際に受給した人は12月時点で239万人(暫定値)となり、前月を0.5%上回った。増加は2カ月連続。ピーク時の4月(599万5,000人)に比べると、大幅に少ない。製造業が好調なことが大きい。

2月の求人件数は58万3,000件で、前年同月を10万7,000件下回った。季節要因を加味した前月比でも3,000件減少している。求人指数BA-Xは横ばいの97で、基準値の100をやや下回った。前年同月比では18ポイント低下した。

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