VWグループ4月販売75%増加

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が14日発表した4月のグループ新車販売台数は前年同月比75.2%増の82万9,800台と急拡大した。比較対象の2020年4月はコロナ禍の影響で中国を除き販売が激減しており、その反動が大きい。コロナ禍前の19年4月に比べると4.2%少なかった。

ほとんどの地域で増加率が3ケタ台に達した。足元の西欧は267.1%増の27万8,300台、中東欧は159.5%増の6万9,600台、北米は163.1%増の9万5,200台、南米は338.8%増の4万7,600台、中東・アフリカは410.9%増の3万2,800台を記録。中国を除くアジア太平洋も85.6%増えて2万2,000台となった。中国は昨年4月に1.0%増えていたこともあり、7.0%減の28万4,200台へと落ち込んだ。

ブランド別でみると、セアトは373.3%増の4万7,200台、アウディは107.9%増の17万1,200台、シュコダは103.3%増の8万4,600台、ポルシェは75.5%増の2万8,500台、VWブランド乗用車は45.1%増の43万6,200台へと拡大。商用車はMANが229.4%増の1万4,500台、スカニアが204.1%増の9,000台、VWブランド商用車が154.2%増の3万6,500台とすべて3ケタ台の伸びとなった。

1~4月のグループ販売台数は326万1,700台で、前年同期を31.5%上回った。すべての地域で2ケタ台の伸びを記録。伸び率は西欧で19.8%、中東欧で28.4%、北米で39.8%、南米で36.2%、中国で38.7%、中国を除くアジア太平洋で27.9%、中東・アフリカで52.8%に上った。

ブランド別ではVWブランド乗用車が29.0%増、アウディが45.6%増、シュコダが21.7%増、セアトが23.1%増、ポルシェが44.9%増、VWブランド商用車が21.1%増、MANが60.7%増、スカニアが44.6%増だった。

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