シュプリンガーがフェイスブックと協業、コンテンツ提供へ

メディア大手の独アクセル・シュプリンガーは17日、SNS大手の米フェイスブックとグローバル協業の基本合意を締結したと発表した。ニュース専門の「フェイスブック・ニュース」などフェイスブックが提供するスペースにシュプリンガー系列メディアのコンテンツを提供する。当面はドイツと米国で協働。将来的に対象国を増やしていく。取引金額は明らかにしていない。

フェイスブックは3月、フェイスブック・ニュースのドイツ版を5月に立ち上げると発表した。同スペースではフランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)やシュピーゲル、ハンデルスブラットなどの全国メディアや地方紙など計100以上のブランドが作成するニュースを提供することになっている。利用者はジャーナリストが作成した質の高いニュースを幅広く読むことができる。

3月時点ではシュプリンガーが同スペースにコンテンツを提供することが決まっていなかったが、今回の基本合意でビルトやヴェルトなどシュプリンガー系メディアのニュースを供給することが取り決められた。両社はまた、シュプリンガー傘下のINSIDERがフェイスブックとの米国での協業を深化させることでも合意した。将来的にはさらに、INSIDERの各国バージョンをフェイスブック・ニュースで提供していく。

シュプリンガーのマティアス・デップナー社長は「この協業はわが社と業界全体にとって戦略的なマイルストーンだ。コンテンツ提供者とプラットホームの関係は双方にとって公正で予測可能なものになった」と意義を強調した。

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