粗鋼生産2カ月連続で増加、4月は+32%に

独鉄鋼業界団体シュタールが20日発表した4月の粗鋼生産高は前年同月比31.5%増の336万1,000トンと大きく拡大した。増加は2カ月連続。世界経済の回復で需要が伸びていることが大きい。比較対象の2020年4月は新型コロナウイルス感染の第1波の影響で生産が大幅に落ち込んでおり、その反動で伸び率が押し上げられたという事情もある。

高炉鋼が31.9%増の228万5,000トン、電炉鋼が30.6%増の107万6,000トンとともに拡大した。銑鉄は27.1%増の209万3,000トン、熱間圧延鋼材は35.0%増の296万1,000トンだった。

1~4月の粗鋼生産高は1,353万7,000トンで、前年同期を9.0%上回った。高炉鋼が9.2%増の929万8,000トン、電炉鋼が8.6%増の423万9,000トンとともに拡大。銑鉄は8.2%増の857万3,000トン、熱間圧延鋼材は11.3%増の1,216万6,000トンだった。

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