「インフルとコロナワクチンの同時接種に問題なし」=STIKO委員長

独予防接種常任委員会(STIKO)のトーマス・メルテンス委員長は14日のテレビ番組で、インフルエンザワクチンと新型コロナウイルスワクチンを同時に接種しても問題はないとの見解を表明した。これまでに得られたデータをもとに判断すると「大きな問題はなさそうだ」と言明。インフルエンザの季節が到来する前に接種することを60歳以上の高齢者などに呼びかけた。

同委員長は、マスク着用や社会的距離などのコロナ感染防止規制が今後、緩和されると、新型コロナだけでなくインフルエンザに感染する可能性が高まることを指摘。感染すると重症化したり死亡するリスクの高い人はインフルエンザワクチンの接種を受けるべきだと述べた。STIKOは60歳以上、妊婦、基礎疾患を持つ人、医療関係者にインフルエンザワクチンの接種を呼びかけている。

ドイツでは例年、年明け以降にインフルエンザが流行する。ロベルト・コッホ研究所(RKI)はこれを踏まえ、10月~12月中旬に接種を受けるのが好ましいとしている。ドイツでは高齢者などを対象とする新型コロナのブースター(追加免疫)接種が今月から本格的に始まったことから、インフルエンザワクチンを同時接種できれば、医師と接種対象者の負担を大幅に軽減できる。

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