9月の独機械受注65%増加

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が4日発表した独業界の9月の新規受注高は物価調整後の実質で前年同月を65%上回った。大型設備の受注が多く水準が強く押し上げられたという事情はあるものの、同要因を除いたベースでも上げ幅は約20%に達した。VDMAの景気調査担当者は「需要の回復は衰えていない」との見方を示した。ただ、原材料不足で生産が滞っていることから、新規受注が売上になるまでの日数は通常よりも長くなる見通しだとも述べた。

国外受注が98%増と約2倍に拡大し、全体をけん引した。国内は同3%の増加にとどまった。

新規受注を特殊要因によるブレが小さい3カ月単位の比較でみると、7~9月は前年同期を実質50%上回った。国内が19%、国外が67%の幅で増加。国外の内訳はユーロ圏が31%増、ユーロ圏外が82%増だった。

1~9月の累計は前年同期比で実質36%増加した。国内が19%増、国外が45%増で、ユーロ圏は36%増、ユーロ圏外は49%増となっている。

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