RWEが韓国に洋上風力発電パーク、浮体式を採用

エネルギー大手の独RWEは29日、韓国南東部の蔚山市と浮体式洋上風力発電パークを設置することで基本合意したと発表した。監督官庁や業界団地と協議したうえで実行可能性調査を実施。開発・建設に取り組む考えだ。ソウルには欧州と現地のメンバーからなるプロジェクトチームを発足させる。

韓国は2030年までに電力の30%を再生可能エネルギーで賄う計画。洋上風力発電分野では12ギガワット(GW)の発電容量確保を目指している。

RWEは今回の基本合意で、技術的なノウハウを持ち寄るほか、開発、建設、運営を引き受けることを取り決めた。蔚山は計画・認可手続きで同社を支援する。

RWEは世界2位の洋上風力発電事業者。5カ国の計17カ所でパークを運営している。30年までに同分野の発電容量を現在の2.4GWから約3倍の8GWに拡大する計画だ。

浮体式洋上風力発電に関してはすでにノルウェー、スペイン、米国でデモプロジェクトに参加している。30年までに発電容量で1GW(計画中のプロジェクトを含む)を確保する目標を掲げる。ノルウェーのプロジェクト(テトラ・スパー型浮体式洋上風力発電実証プロジェクト)には東京電力も参加している。

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