シェフラーがエンジン部品工場を閉鎖

ベアリング大手のシェフラーは3日、独東部のルッケンヴァルデにある工場を閉鎖すると発表した。組織再編に伴う措置。今後は従業員代表との間で他の拠点への異動や早期退職などの交渉を行う。

同社は昨年9月、組織再編に向けた取り組みの強化方針を打ち出した。新型コロナ危機を受けて市場の中期的な見通しが大幅に悪化したことを踏まえ、生産能力の削減や拠点の統廃合を通して競争力を持続的に維持できる体制を構築する狙い。ドイツを中心に欧州で4,400人規模の人員整理を実施する。

ルッケンヴァルデ工場ではもっぱら自動車エンジン部品を生産している。シェフラーは市場が急速に縮小する内燃機関車向けの事業を縮小し、軸足を電動車向けに移す方針のため、同工場での生産を段階的に削減していき、2023年7月までに停止することにした。生産の一部は他工場に移管する。

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