ヘンケルがCO2を20万トン削減へ、BASFの手法を取り入れ

化学大手の独ヘンケルは3月31日、製品製造に伴い発生する二酸化炭素(CO2)の量の削減計画を発表した。同業BASFが開発したバイオマス・バランス・アプローチという手法を用い、主に欧州で製造する消費財で排出削減を図る。

バイオマス・バランス・アプローチは化学品の原料の一部に再生可能原料を使用し、その使用量に基づいて特定製品に再生可能原料使用分を割り当てるCO2排出削減の手法。これまでもっぱら化石原料を用いて製造してきた製品の原料の一部が再生可能原料に置き替えられることから、CO2の排出削減につながる。認証は技術監査大手テュフ・ノルトが引き受ける。

ヘンケルはバイオマス・バランス・アプローチを4年間、利用する。これにより化石原料の使用量を年およそ11万トン削減。CO2排出量を同20万トン引き下げる。

ヘンケルは2021年、洗剤ブランド「ラブ・ネイチャー」でパイロットプロジェクトを実施した。これが成功したから本格導入を決めた。「パージル」「プリル」「Fa」など他のブランドにも同手法を適用する。

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