ドイツ機械工業連盟(VDMA)が3日発表した同国の3月の機械新規受注高は前年同月を実質4%下回った。減少は2021年1月以来で、1年2カ月ぶり。2月下旬の戦争勃発を受け当事国のロシアとウクライナからの受注がなくなったうえ、キャンセルも発生した。先行き不透明感を受けて新規投資の抑制が広がっていることもマイナス材料だ。VDMAのチーフエコノミストは、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために中国が上海港を封鎖するなどサプライチェーンのひっ迫も強まっていると述べ、景気の先行きに懸念を示した。
国内受注が3%、国外が同5%減少した。国外ではユーロ圏が9%縮小。ユーロ圏外も4%落ち込んだ。
1-3月期の新規受注高は前年同期を実質7%上回った。国内が9%増加。国外はユーロ圏とユーロ圏外がともに6%増えた。