自動車部品大手の独コンチネンタルは17日、独自開発した自律走行搬送ロボット(AMR)の量産を開始すると発表した。自社工場で実施したテストが成功裏に終了したことから、外部企業向けの生産に乗り出す。5月末から6月初旬にシュツットガルトで開催される国際イントラロジスティクス見本市LogiMAT 2022で世界初公開する。
同社は適切なAMRソリューションが市場に存在しなかったことを受け、自ら開発に乗り出した。2020年から世界各地の自社工場で実用試験を実施。そこで得られた知見をもとに改良を加え外販用の製品を開発した。西南ドイツのラインベレンにある工場で量産する。
製品開発では外部企業の協力を受けた。AMRフリート管理ソフトウエアと超広帯域無線(UWB)システムではIoT企業キネクソン(Kinexon)、AMRとコンベアー間の運搬を行うためのローラーコンベア・モジュールではロボット装備を手がけるROEQが協業している。
コンチネンタルはAMRを販売するほか、コンサルティングから生産システムへの統合、メンテナンス、24時間サポートなどのサービスを一手に提供する。