エネルギー設備大手の独シーメンス・エナジーは18日付の適時開示で、風力発電機子会社ガメサの完全買収と上場廃止を検討していることを明らかにした。ブルームバーグ通信の報道を追認した格好。ガメサは業績の足かせとなっていることから、完全傘下に置き、抜本的な再建を進める考えだ。完全子会社化に向け株式公開買い付け(TOB)と上場廃止を実施するかは現時点で決定していない。
ガメサはスペインに本社を置く子会社で、シーメンス・エナジーは株式67.1%を持つ。ガメサは陸上風力発電機事業のコスト膨張や生産トラブルなどの問題を抱える。シーメンス・エナジーは役員の入れ替えなどを通して業績改善に努めてきたが、成果が出ておらず、完全子会社化するとの観測は以前から出ていた。