ドイツ連邦統計局が25日発表した2022年1-3月期の国内総生産(GDP)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前期比0.2%増となった。内需は1.8%伸びたものの、外需(輸出-輸入)が振るわずGDPを1.4ポイントも押し下げたことから、小幅な伸びにとどまった。プラス成長は2四半期ぶり。前期(21年10-12月期)は新型コロナウイルスの感染拡大と感染防止策の強化で個人消費が低迷したことから、0.3%のマイナス成長となっていた。
22年1-3月期のGDPを項目別でみると、建設投資は4.6%増と大きく伸びた。増加は3四半期ぶり。設備投資は2.5%増え、2四半期連続で拡大した。国家最終消費支出は0.1%増、民間最終消費支出(個人消費)は0.1%減だった。在庫調整は成長率を1.2ポイント押し上げた。輸出は2.1%減、輸入は0.9%増だった。
粗付加価値は前期比で0.7%増となり、2四半期ぶりに拡大した。建設が4.5%増と大きく伸びた。金融・保険は1.8%増、流通・運輸・宿泊・飲食は0.9%増、情報・通信は0.5%増。製造は0.1%減となり、2四半期ぶりに縮小した。農林水産は12.0%も落ち込んだ。