市場調査大手GfKが25日発表したドイツ消費者信頼感指数の6月向け予測値はマイナス26.0ポイントとなり、過去最高となった5月(-26.6ポイント)からやや改善した。ただ、水準自体は依然として極めて低く、消費者心理は冷え込んだままだ。新型コロナウイルス感染拡大防止策の緩和に伴うプラス効果は、ウクライナ戦争と高インフレで完全に打ち消されている。
景気の見通しに関する5月の指数(6月向け予測値の算出基準の1つ)は7.1ポイント上昇したものの、マイナス9.3ポイントと長年の平均であるゼロを下回った。消費者は景気後退を懸念しているという。
所得の見通しに関する5月の指数(同)は7.6ポイント増のマイナス23.7ポイントだった。食料品と燃料価格の高騰を受け、購買力が押し下げられており、高額商品の購入意欲に関する5月の指数(同)も0.5ポイント減のマイナス11.1ポイントと振るわなかった。