アンゴラ国営石油会社ソナンゴルは15日ベルリンで、独ガウフ・エンジニアリング、コンユンクタと基本合意を締結した。バラドダンデ港にグリーンアンモニア工場を建設し、2024年から輸出する計画。ドイツに輸出することを視野に入れているもようだ。調印式には同国の鉱物資源・石油・ガス大臣が列席した。コンサルティング会社であるコンユンクタのシュテファン・リービング社長は、アフリカ初のグリーンアンモニア生産プロジェクトになると明言。「もしかしたら世界初のプロジェクトになるかもしれない」と述べた。
グリーンアンモニアは水を再生可能エネルギーで電気分解して作った水素と、窒素で製造される。水素をアンモニア化することで輸送や貯蔵が容易になる。
バラドダンデ港の工場ではまず、年28万トンのアンモニアを製造する。ドイツ政府はグリーン水素などの輸入先を模索しており、同工場のアンモニアがドイツに輸出される可能性は十分にある。ドイツとアンゴラはすでにエネルギーパートナーシップを締結済みだ。