公的健保の保険料率、来年は0.3%上昇

ドイツのカール・ラウターバッハ保健相は28日、公的健康保険の追加保険料率が来年、平均で0.3%上昇することを明らかした。公的健保の赤字が過去最大の170億ユーロに膨らむと見込まれることから、料率を引き上げ、48億~50億ユーロの追加収入を確保する。残り約120億ユーロの赤字は国の財政補填や準備金の取り崩しで解消する意向だ。

公的健保の保険料はすべての健保組合に共通する一般保険料と、各健保組合が必要に応じて徴収する追加保険料で構成される。両保険料はともに給与支給額をベースに算出され、労使がそれぞれ50%を負担する。

一般保険料の料率は現在14.6%だが、これだけでは収入が足りないことから、各組合は追加保険料を徴収している。料率は組合によって異なり、現在は平均1.3%となっている。来年はこれが1.6%に上昇することから、一般保険料と追加保険料の合計は平均16.2%に達し、初めて16%を超えることになる。

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