輸出見通し一段と悪化

Ifo経済研究所が26日発表した8月の独製造業輸出期待指数(DI)はマイナス2.7ポイントとなり、前月のマイナス0.4ポイントから2.3ポイント低下した。同指数の悪化は3カ月連続、マイナスの領域に落ち込むのは2カ月連続。天然ガス価格の高騰と世界経済の低迷が響いた格好だ。

Ifoは月例の企業景況感調査の一環としてメーカーおよそ2,300社に今後3カ月の輸出見通しを質問している。メーカーは「増える」「横ばい」「減る」のどれかを選んで回答。「増える」の回答比率から「減る」の回答比率を引いた数に季節調整を加味したものが輸出期待指数となる。同指数がマイナスの領域にあることは、過半数の企業が輸出減を見込んでいることを意味する。

8月の調査では、化学業界でコロナ禍初期の2020年4月以来の低水準を記録した。一方、自動車・自動車部品では輸出の大幅な増加、衣料品、データ処理装置、電子・光学製品でも増加が見込まれる。

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