投資会社傘下の自動車部品メーカーSMAが経営破たん

中堅メーカーを数多く傘下に持つ独投資会社INDUSホールディングは24日、自動車部品子会社SMAメタルテヒニクが民事再生手続きの適用を裁判所に申請すると発表した。経営改善に向けてSMAが大口顧客と進めてきた契約見直し交渉が成果を挙げなかったことを受けた措置。INDUSはSMAへの資金提供を10月末で打ち切ることを23日に明らかにしており、SMAは民事再生手続きの申請が避けられなくなった。

SMAはシュツットガルト近郊のバックナングに本社を置く1990年設立の企業。カーエアコンやサーボ機器向けの配管システムを製造している。業績悪化の理由は明らかにされていない。

INDUSは今回の措置に伴い評価損6,100万ユーロを計上する。これに伴い2022年12月期の営業利益(EBIT)予測を8月に提示した「1億~1億1,500万ユーロ」から「4,600万~6,100万ユーロ」へと下方修正した。INDUSの自動車部品部門が現在、計上している営業赤字の約半分をSMAが占めるという。

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