企業が銀行融資を受けることが難しくなっている。Ifo経済研究所が9月のアンケート調査をもとに24日発表したところによると、融資交渉を現在、行っているドイツ企業の24.3%が「銀行が融資に消極的だ」と回答。2017年以来の高水準に達した。調査担当者は「現在の低調な経済を受け銀行が慎重になっている」と指摘したうえで、新たな融資を受けられなければ生き残るのが難しい企業もあるとの見方を示した。
同回答の割合が最も高い部門はサービスで、28.8%に達した。企業コンサルティングで30.0%と特に高く、倉庫(28.1%)、建築・技術事務所(26.8%)も高水準に達した。ITサービスは11.1%と低い。
製造業は22.5%だった。食品・飼料が28.7%、金属製造・加工が28.5%、ガラス製品・セラミック製造/石・土加工が24.3%と高水準を記録したのに対し、製紙は4.7%、化学は8.4%にとどまった。自動車は22.5%、機械は19.9%に上った。
小規模企業・個人事業者では約半数が融資の確保が難しくなっていると答えた。こられの事業者は銀行融資以外の資金調達手段をほとんど持たないことから、状況は特に厳しい。