半導体のインフィニオンが独東部に新工場、過去最大の50億ユーロ投資

半導体大手のインフィニオンは14日の決算発表で、ドイツ東部のドレスデンに新工場を建設する計画を明らかにした。脱炭素化とデジタル化の潮流を受けて需要の加速が見込まれることから、生産能力を大幅に引き上げる。

個別投資では同社史上最大の約50億ユーロを投じる。300ミリウエハーを用いてアナデジLSI(アナログ・ミックスドシグナル)とパワー半導体を2026年秋から製造する考え。最大1,000人の新規採用を見込む。欧州連合(EU)の欧州半導体法に基づく適切な額の補助金交付を新工場建設の前提条件としている。

半導体需要の拡大見通しを踏まえ、同社は今後の売上成長率を従来見通しの年9%超から10%超へと引き上げた。売上高営業利益率についても19%から25%に上方修正している。

2022年9月通期の営業利益は前期比63%増の33億7,800万ユーロに拡大した。売上高は29%増の142億1,800万ユーロで、売上高営業利益率は18.7%から23.8%へと上昇した。純利益は86%増の21億7,900万ユーロだった。

23年12月期は売上高で約155億ユーロ、売上高営業利益率で約24%を見込む。

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