男女の賃金差、昨年は18%に

ドイツ連邦統計局が30日発表した2022年の女性の平均時給は20.05ユーロで、男性(同24.36ユーロ)を18%下回った。統計を開始した06年時点では男女の賃金差(ジェンダー・ペイ・ギャップ=GPG)が23%に上っており、格差は長期的に縮小傾向にある。

GPGを地域別でみると、西部地区(旧西ドイツ)が19%と平均をやや上回るのに対し、東部地区(旧東ドイツ)は7%と大幅に小さい。東部地区は09年まで6%にとどまっていたものの、その後は拡大へと転換。14年には9%へと達した。ただ、その後は再び縮小している。

統計局によると、GPGの63%は男性と女性とで就労業界・職業・資格の分布と、パートタイム・ミニジョブで働く割合が異なるという構造要因が原因となっている。そうした構造要因を除いた22年の実質賃金差(同等の活動・資格・経歴にも関わらず存在する賃金格差)は7%だった。

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