製造業受注残高2カ月連続減少、12月は0.4%減に

ドイツ連邦統計局が17日発表した2022年12月の製造業受注残高指数(2015年=100)は物価・営業日数・季節調整後の実質で149.8(暫定値)となり、前月を0.4%下回った。減少は2カ月連続。指数は8月の153.3をピークに緩やか低下傾向が続いており、コロナ禍に伴うサプライチェーンのひっ迫は緩和の方向にある。ただ、コロナ禍前の19年12月に比べると30.8%も高い水準にあることから、正常化には時間がかかる見通しだ。

受注残高を地域別でみると、国外受注が0.7%減り全体が押し下げられた。国内は0.1%増えていた。部門別では投資財が1.0%減少。中間財は2.1%、消費財は0.1%増加した。

受注残月(受注残高が売り上げの何カ月分に相当するかに換算)は7.4カ月となり、前月の7.3カ月からやや拡大した。部門別の内訳は投資財が10.6カ月(前月10.7カ月)、中間財が3.8カ月(3.7カ月)、消費財が3.4カ月(3.4カ月)となっている。

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