輸出期待指数5カ月ぶりに悪化

Ifo経済研究所が23日に発表した2月の独製造業輸出期待指数(DI)は3.8ポイントとなり、前月の4.1ポイントからやや低下した。同指数の悪化は5カ月ぶり。フュスト所長は「世界需要の弱含みはドイツの輸出の希望に水を差している」との見方を示した。

Ifoは月例の企業景況感調査の一環としてメーカーおよそ2,300社に今後3カ月の輸出見通しを質問している。メーカーは「増える」「横ばい」「減る」のどれかを選んで回答。「増える」の回答比率から「減る」の回答比率を引いた数に季節調整を加味したものが輸出期待指数となる。同指数がプラスの領域にあることは、輸出増回答が輸出減回答を上回っていることを意味する。

2月は前月に同指数が底打ちした化学で横ばいとなり、改善が続かなかった。数値はマイナスの領域にとどまっている。金属では悲観的な見方が大幅に減ったものの、化学と同様に輸出減を見込む企業が依然として多い。一方、家具は昨年5月以降で初めて、輸出増を予想する企業の割合が輸出減を上回った。機械と自動車でも指数はプラスの領域にある。

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