ドイツ連邦経済・気候省は23日、「ドイツ標準化戦略フォーラム」という機関を立ち上げた。規格と標準がDX(デジタルトランスフォーメーション)、GX(グリーントランスフォーメーション)で決定的に重要な意味を持つことを踏まえた措置で、フランツィスカ・ブラントナー政務次官は「規格化は戦略的・競争政策的な視点からみてドイツにとって、そしてまた欧州にとってますます重要になっている」と述べた。
同フォーラムは産学の幅広い利害を調整・一本化することで国際規格・標準の策定にドイツの利害を強く反映できるようにする目的で設置された。欧州連合(EU)欧州委員会が新設した「欧州標準化ハイレベルフォーラム」と連携しながら活動していく。ドイツにとって戦略的に重要なテーマを特定したうえで、標準化に向けた欧州と世界の会議などに専門家を重点的に送り込む。
ドイツ標準化戦略フォーラムは議長であるブラントナー氏のほか、経済・業界団体や研究機関、規格機関、企業の代表で構成されている。