メルセデスの提携先が独電池材料工場の建設開始

高級乗用車大手の独メルセデスベンツは28日、戦略パートナーである独カナダ系の資源スタートアップ企業ロック・テック・リチウムがドイツ東部のグーベンでリチウム工場の鍬入れ式を行ったと発表した。同工場で生産する水酸化リチウムはメルセデスの電動車向け電池正極材に投入される計画。メルセデスは駆動技術分野の重要材料・部品を安定確保できる体制の構築を目指しており、欧州でバリューチェーン統合を深化させる狙いだ。

メルセデスはグーベン工場製の水酸化リチウムを2026年から調達する。調達量は年平均1万トンで、電気自動車(BEV)15万台分に相当する。ロック・テックから調達する水酸化リチウムを取引先の電池セルメーカーに供給することで、セルの安定確保を図る。

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