非軍用船の新会社をティッセンが設立、環境やセキュリティ分野で需要

独複合企業ティッセンクルップは2日、軍用船以外の船舶事業を統合する新会社を設立すると発表した。時代の変化を受けて環境やセキュリティなど新たな分野で需要が拡大していることに対応する。造船子会社ティッセンクルップ・マリン・システムズ(TKMS)のオリファー・ブルクハルト最高経営責任者(CEO)は、「インテリジェントで持続可能な民生用ソリューションの需要が増えている」と述べた。

すでにTKMS内に新たな事業ユニットを設置した。同ユニットを近く、独立の新会社NXTGENエンジニアリングとして分離する。

NXTGENは重要インフラ保護、沈没船など海洋汚染の原因となる物体の特定・処理、海底測定用の無人船や、電力を水素など他のエネルギーに転換するP2X分野のソリューションを提供する。水素燃料電池分野で持つノウハウはGX(グリーントランスフォーメーション)に寄与すると強調している。

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