スタートアップが独にリチウム精錬工場建設へ

ルクセンブルクに本社を置く化学スタートアップ企業リヴィスタ・エナジー・ヨーロッパは8日、同社がドイツに建設する初のリチウム精錬工場の基本設計(FEED)と詳細なフィジビリティスタディ(DFS)を仏エンジニアリング大手テクニップ・エナジーズに委託したと発表した。電動車向け電池需要の拡大に対応するとともに、欧州が車載電池を自給できる体制の構築に寄与する考えだ。

2026年から工場の操業を開始する計画。まずは年に最大4万トンのリチウム製品(水酸化リチウム3万トン、炭酸リチウム1万トン)を生産する。これは電動車85万台分に当たる。長期的には生産能力を2倍に拡大する意向だ。

同社はリサイクルを促進することも目指しており、精錬工場は再生原料を投入できるように設計する。30年までに再生原料の使用比率を50%とする考え。

リヴィスタは2019年に設立された。ビジネス特化型SNSリンクトインによると、従業員数は11~50人。

上部へスクロール