車部品のヴィテスコがロームからSiC半導体を調達

パワートレイン大手の独ヴィテスコ・テクノロジーズは19日、ロームから炭化ケイ素(SiC)ベースのパワー半導体を長期調達すると発表した。調達期間は2024~30年で、取引額は計10億ドルを超える見通し。車両の電動化を受けて需要の大幅増が見込まれるSiC半導体を安定確保する狙いだ。

SiC半導体はこれまで一般的だったシリコン半導体に比べ電力ロスが少なく、耐熱性も高いなど高い性能を持つ。電動車の航続距離拡大や充電時間短縮につながることから、市場の大幅拡大が予想されている。

ヴィテスコはローム製SiC半導体搭載のインバーターを顧客の自動車メーカー2社に供給する。これらのプロジェクトを実現するため、20年からロームと共同開発を進めてきた。

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