自動車部品大手の独コンチネンタルが制御チップや電子機器、ディスプレーなどの重用製品を対象に調達先の多様化を推進している。ニコライ・ゼッツァー社長が21日、ハンブルク経済記者クラブで明らかにしたもので、特定のサプライヤーや地域に依存するリスクを低減する狙いだ。コストは膨らむものの、必要不可欠とみている。
中国と西側諸国の地政学的な対立の強まりを受け、リスク分散の重要性が高まった。コンチネンタルの売り上げに占める同国の割合は12%と比較的小さいが、原料・部品の調達では強く依存している。ゼッツァー氏は、中国以外の国であっても過度の依存は避けなければならないと強調した。