車載半導体大手の独インフィニオンは30日、墺ディープテック・スタートアップ企業コントロール(Kontrol)と戦略パートナーシップを締結したと発表した。自動運転機能が法令、標準、規格、判決に合致しているかどうかを簡単にチェックし、自動車メーカーなどが機能を安心して実装できるようにする。
コントロールは2017年の設立で、リンツに本社を置く。複雑な法令や規格を機械が読める言語に翻訳し、運転アシストシステムに統合する技術を持つ。自動車のほか、無人機、ロボットでも利用できる。自動車部品大手の独ボッシュや航空宇宙・軍需大手の仏タレスなどとすでに協業している。墺独中米の4カ国に計20人超の従業員がいる。
インフィニオンとの協業では、道路交通分野の法令と規格を機械言語に翻訳・デジタル化するとともに、「コーピロート(KoPilot)」という技術で運転アシストシステムに搭載された機能が法令に合致しているかどうかをチェックする。法令が変更されれば、速やかにアップデートを提供する。
これらのソフトウエアはインフィニオンのマイコン「AURIX」に実装される。