化学大手BASFが業績予測引き下げ

化学大手の独BASFは12日、2023年12月期の業績予測を下方修正した。第2四半期の業績が振るわなかったためだ。世界経済の低迷を背景に競合ランクセス、エボニック、クラリアントもすでに業績見通しを引き下げている。

BASFの第2四半期の売上高は173億500万ユーロ(暫定値)となり、前年同期を25%下回った。出荷価格の低下、販売量の減少、為替差損が響いた。

営業利益(EBIT、特別項目を除く)も57%減の10億700万ユーロ(暫定値)へと激減した。前年同期に好調だったケミカル(石油化学、中間体)、マテリアル(機能性材料、モノマー)が振るわなかった。

これを受け、23年12月期の売上高を従来の「840億~870億ユーロ」から「730億~760億ユーロ」へと下方修正。営業利益も「48億~54億ユーロ」から「40億~44億ユーロ」に引き下げた。

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