ZFがシャシー事業を鴻海と合弁化

自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンは24日、電子機器受託生産世界最大手の鴻海科技集団(フォックスコン)と乗用車向けシャシー・システム事業で戦略パートナーシップを締結すると発表した。完全子会社ZFシャシー・モジュールにフォックスコンが50%を出資して合弁化する。同子会社を約10億ユーロ(11億ドル)と評価して取引を行う。6~9カ月後の取引完了を見込んでいる。

ZFシャシー・モジュールは世界25カ所に拠点を持ち、雇用規模は約3,300人に上る。今年は売上高が40億ユーロとなる見通し。

合弁化によりZFとフォックスコンの強みを持ち寄り、電動車向けを中心に製品を拡充する。電気自動車(BEV)事業に新規参入したフォックスコンにとっては「新たな見通しが開ける」としている。

両社は協業分野の拡大を今後、検討していく。フォックスコンの劉揚偉(リュー・ヤンウェイ)最高経営責任者(CEO)は、「輸送・モビリティ分野でZFとさらなるパートナーシップの可能性を切り開くことに強い関心を持っている」と述べた。

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