企業景況感3カ月連続悪化

Ifo経済研究所が25日に発表した7月のドイツ企業景況感指数(2015年=100)は87.3となり、前月を1.3ポイント下回った。同指数の低下は3カ月連続。事業の現状判断を示す指数が特に大きく落ち込んだ。クレメンス・フュスト所長は「ドイツ経済の状況は薄暗くなってきた」との見方を示した。

現状判断指数は91.3となり、前月を2.4ポイント割り込んだ。同指数の低下は4カ月連続。今後6カ月の見通しを示す期待指数は0.3ポイント減の83.5で、3カ月連続の下落となった。

景況感を部門別でみると、製造は前月を下回った。現状判断の大幅悪化が特に響いた格好。期待指数も落ち込んだ。新規受注は減少が続いている。工場稼働率は1.4ポイント減の83.0%となり、長年の平均である83.6%を2年強ぶりに割り込んだ。

景況感はサービスでも悪化した。現状判断が大きく落ち込んだためで、期待指数はやや上昇した。

流通では期待指数が大幅に悪化。現状判断も低下した。

建設の景況感指数は10年2月以来の低水準へと落ち込んだ。現状判断が特に大きく下落した。