機械業界の新規受注6月も2ケタ減に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が1日発表した独業界の6月の新規受注高は物価調整後の実質で前年同月を15%下回り、これまでに引き続き2ケタ減となった。VDMAのチーフエコノミストは、高インフレを封じ込めるための高金利政策や地政学リスク、DXやGXに向けた顧客企業の事業モデル転換などが響いていると指摘。需要回復の兆しは見えてこないと言い切った。

国内受注が18%、国外が同14%の幅で減少した。国外はユーロ圏外が19%減と足を強く引っ張っている。ユーロ圏(ドイツを除く)は2%減だった。

新規受注を特殊要因による統計のブレが小さい3カ月単位の比較でみると、4~6月は前年同期を実質15%下回った。国内が8%、国外が18%減少。国外はユーロ圏が21%減、ユーロ圏外が17%減だった。

1~6月の新規受注は前年同期比で実質14%落ち込んだ。国内が11%、国外が15%の幅で縮小。国外はユーロ圏が16%減、ユーロ圏外が15%減だった。

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