ドイツ連邦統計局が3日発表した6月の輸出高(暫定値)は営業日数・季節調整ベースで前月比0.1%増の1,313億ユーロだった。3カ月連続で拡大したものの、高金利などを背景に製品需要が世界的に低迷していることから、伸び率は2カ月連続で0.1%にとどまった。5月の輸出成長率は当初の0.1%減から0.1%増へと上方修正された。
輸出を仕向け先地域別でみると、ユーロ圏が1.8%増の503億ユーロとなり、全体を押し上げた。欧州連合(EU)のユーロ非加盟国は0.1%減の212億ユーロ、EU域外は1.1%減の598億ユーロだった。
国別では最大の仕向け先である米国が0.2%減の127億ユーロと振るわなかった。中国は5.9%減の82億ユーロと大きく落ち込んだ。
輸入高(暫定値)は3.4%減の1,126億ユーロとなり、3カ月ぶりに落ち込んだ。地域別ではユーロ圏が4.1%減の396億ユーロ、EU域外が3.7%減の526億ユーロ、EUのユーロ非加盟国が1.0%減の204億ユーロとなっている。
貿易収支は187億ユーロの黒字となり、黒字幅は前月(146億ユーロ)と前年同月(64億ユーロ)をともに上回った。
非調整ベースの6月の輸出高は1,386億ユーロで、前年同月を1.5%上回った。増加は3カ月ぶり。
同輸入高は9.5%減の1,164億ユーロとなり、4カ月連続で落ち込んだ。輸入物価が11%落ち込んだことが反映されている。貿易収支の黒字幅は前年同月の80億ユーロから222億ユーロへと拡大した。
1~6月の輸出高は営業日数・季節調整ベースで7,915億ユーロとなり、前年同期を3.5%上回った。同輸入高は4.1%減の6,964億ユーロで、貿易収支は951億ユーロの黒字だった。