ディスカウントストア大手の独アルディ・ジュドは16日、米スーパー大手サウスイースタン・グローサーから傘下ブランドの店舗を譲り受けることで合意したと発表した。同国事業を拡大する戦略に基づく措置。買収金額は明らかにしていない。来年上半期の買収手続き完了を見込む。
グローサーが「ウィン・ディキシー」、「ハーヴェイズ」のブランドで展開する店舗およそ400カ所を取得する。店舗は米南東部のアラバマ、フロリア、ジョージア、ルイジアナ、ミシシッピ州にある。取得する店舗の多くを「アルディ」ブランドに改めるものの、一部の店舗ではこれまでのブランドで事業を展開する。
アルディは米国で店舗を拡大している。今年は120カ所を新設し、年末までに2,400店舗体制とする計画だ。
同国の食品小売市場ではウォールマートがシェア25%でダントツの1位。競合クローガが計画する同業アルバートソンズの買収が当局に承認されると同18%となり、2位に浮上する。アルディは2%にとどまるものの、2021年に比べ0.2ポイント拡大した。