7月粗鋼生産0.5%減少、電力高騰で電炉鋼は-17%に

独鉄鋼業界団体シュタールが21日に発表した7月の粗鋼生産高は、前年同月比0.5%減の295万8,000トンへと落ち込んだ。減少は2カ月連続。国際的に割高な電力価格が響いて電炉鋼が17.3%減の69万4,000トンと足を強く引っ張った。高炉鋼は226万4,000トンで、6.1%増えた。銑鉄は4.8%増の208万1,000トン、熱間圧延鋼材は6.3%減の253万7,000トンだった。

1~7月の粗鋼生産高は2,148万5,000トンで、前年同期を4.6%下回った。製造、建設業の景気低迷が直撃。電炉鋼は13.5%減の610万6,000トン、高炉鋼は0.6%減の1,537万9,000トンへと落ち込んだ。銑鉄は0.1%増の1,424万5,000トン、熱間圧延鋼材は5.7%減の1,876万7,000トンだった。

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