自動車部品のコンチネンタルが一部事業を分離へ

独コンチネンタルがゴム製品部門コンチテック傘下の自動車部品事業を分離することを検討している。経済誌『マネージャー・マガチン』が報じ、同社が実質的に追認したもので、広報担当者は自動車業界の急速な構造転換を受けてコンチテックの構造転換を加速する意向を表明した。

コンチネンタルは自動運転や車両ネットワーキングを手がけるオートモティブ、タイヤ、およびタイヤ以外のゴム製品事業を手がけるコンチテックの3部門体制を取っている。コンチテックには産業向け製品事業と、自動車部品を製造するOESL(相手先商標製品ソリューション)事業がある。広報担当者はOESLに統合された年商20億ユーロ超の事業をコンチテックの他の事業から2年以内に完全分離する意向を明らかにした。OESLが事業を自由に展開しやすくする狙いがある。現在は構想段階にあり、正式決定はしていない。

タイヤ部門とコンチテックの産業向け事業はコンチネンタルの業績を底支えしている。同誌はこれを踏まえ、タイヤ部門とコンチテックの産業事業は今後もコンチネンタルの傘下にとどまるとの見方を示した。

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