ハンブルク港マーケティング協会が23日に発表した同港の1-6月期(上半期)の貨物取扱量は5,820万トンとなり、前年同期比で5.8%減少した。独・欧州経済の低迷と地政学リスクの高まりが響いた格好で、輸入貨物が5.7%減の3,380万トン、輸出貨物が5.9%減の2,440万トンとともに落ち込んだ。先行きが不透明なことから具体的な予測数値を提示できないとしている。
一般貨物の取扱量が11.1%減の3,920万トンと大きく後退した。ばら積み貨物は7.7%増の1,900万トンと拡大している。
コンテナ取扱量は11.7%減の380万TEU(20フィートコンテナ換算)へと落ち込んだ。輸出が210万TEUから190万TEU、輸入が220万TEUから200万TEUに減少している。
国別では最大の取引先である中国が大きく落ち込んだ。コンテナ取扱量は130万TEU強から110万TEU弱へと縮小している。2位米国は7.4%増の31万3,000TEU、8位インドは9.3%増の9万9,000TEU、9位カナダは6.7%増の9万5,000TEUと好調だった。
コンテナ取扱量は欧州の他の主要港湾でも減少しており、最大の蘭ロッテルダムは8.2%減の670万TEU、2位アントワープ(ベルギー)は5.2%減の640万TEUへと落ち込んだ。貨物取扱量もそれぞれ5.5%減の2億2,070万トン、5.5%減の1億3,910万TEUと振るわない。