ドイツ連邦統計局が30日発表した8月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比6.1%増となり、上げ幅は前月を0.1ポイント下回った。インフレ率の低下は2カ月連続。今年6~8月は前年同期に実施された家計負担軽減策の反動でインフレ率が上昇しやすいものの、6月を除いて前年同月を下回った。
8月は構成比重の大きい食料品が11.0%から9.0%、サービスが5.2%から5.1%へと下がったことから、全体が押し下げられた。エネルギーは5.7%から8.3%へと大きく上昇した。食料品とエネルギーを除いたコアのインフレ率は横ばいの5.5%だった。
消費者物価は前月比では0.3%上昇した。
欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が6.4%、前月比が0.4%となっている。