VWの独工場で操短、スロベニアの洪水で部品不足に

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のヴォルフスブルク本社工場で11~29日に操業短縮が実施されることが4日、分かった。スロベニアの洪水被害の影響で同地サプライヤーからのギアリム供給が停止したためだ。スロベニアの洪水に絡んではポルトガルのリスボン工場も部品不足で生産停止に追い込まれており、VWの痛手は大きい。ニュースサイト『ビジネス・インサイダー』が報じ、同社が追認した。

スロベニアでは8月上旬に大規模な洪水が発生し、国土の3分の2が影響を受けた。同国には自動車部品メーカーの工場が多いことから、完成車メーカーにしわ寄せが出ている。

VWはギアリムの代替調達先を確保するために奔走している。ただ、代替調達先がVW向けの生産を開始するためには時間を要することから、ヴォルフスブルク工場の操短は数カ月に及ぶ恐れもある。独エムデン工場でも勤務シフトの削減が行われる。主力のVWブランドのほか、傘下ブランドのシュコダ、セアトが影響を受ける見通しだ。

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