独自動車工業会(VDA)が11日に発表した8月の国内乗用車生産台数は26万6,800台となり、前年同月を15%上回った。営業日数の効果で水準が押し上げられた。
1~8月は278万500台で、前年同期を28%上回った。電動車が好調で、全体をけん引している。1~7月の数値をみると、電気自動車(BEV)は128%増の58万9,800台と3ケタ台の伸びを記録。補助金の打ち切りで国内需要が激減するプラグインハイブリッド車(PHEV)も輸出が好調なことから13%増の17万600台に拡大した。
8月の乗用車輸出台数は前年同月比2%増の19万2,500台と小幅な伸びにとどまった。1~8月は209万台で、前年同期を27%上回っている。
独メーカーの8月の国内新規受注台数は前年同月を7%上回った。増加は2022年3月以来で1年5カ月ぶり。比較対象の22年8月は水準が極めて低かったことからベース効果で増加に転じた。コロナ禍前の19年8月に比べると35%少ない。1~8月の国内受注は前年同期を22%下回った。
国外受注は8月が前年同月比1%減、1~8月が前年同期比5%減だった。