独機械業界、今年と来年は生産減に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)は12日、独業界の生産高が今年と来年はともに実質2%減少するとの予測を発表した。世界経済の低迷が続き、顧客産業で投資抑制が広がっていることを受けたもの。来年は経済が底を打つとみられるものの、高インフレと高金利、ウクライナ戦争、米中対立などのマイナス要因を踏まえると大幅な好転は見込めないことから、2年連続で生産が縮小すると予想している。

今年については2%減少するとした予測をすでに提示していた。今回は来年も落ち込むとの予測を示した。

独機械業界の1~7月の生産高は前年同期を実質1.7%上回った。コロナ禍後のサプライチェーンひっ迫などで受注残高が極めて高い水準に達していたことがプラスに働いた格好。ただ、同期の新規受注高は14%減少していることから、今年全体の生産高は前年を下回る見通しだ。コロナ禍が発生した2020年以来3年ぶりの減少となる。

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