三菱重工業は15日、浮体式石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)大手の蘭SBMオフショア社と、FPSO向け二酸化炭素(CO2)回収モジュールの商用化に関する協業契約を締結したと発表した。SBMのFPSO向けCO2回収モジュールに、三菱重工が関西電力と共同開発した独自のCO2回収技術「Advanced KM CDR Process」を提供する。FPSOからのCO2排出量を従来比で最大およそ70%削減できる見通し。
FPSO市場の脱炭素化需要は急速な拡大が見込まれることから、両社は今回の協業を通じて海洋CCS(CO2回収・貯留)事業開発を加速する意向だ。