シーメンスEがエア・リキードに電解槽供給

エネルギー設備大手の独シーメンス・エナジーは15日、協業関係にある仏工業ガス大手エア・リキードが仏ノルマンディー地方で実施するプロジェクト「Normand’Hy」向けに電解槽12基を供給すると発表した。容量は計200メガワットに上る。

同プロジェクトではポートジェローム近郊にあるエア・リキードの工場で再生可能水素を2026年から年2万8,000トン生産し、産業、交通部門の顧客に供給する計画。シーメンス・エナジーの電解槽を投入することで、二酸化炭素(CO2)の排出量を最大で年25万トン削減できる。

両社は昨年、水電解槽量産の合弁会社を設立することで合意した。シーメンス・エナジーが74.9%、エア・リキードが25.1%出資する新会社をすでにベルリンに設立しており、25年までに年産能力3ギガワット(GW)体制を構築する計画だ。同合弁で用いる電解モジュール(スタック)はシーメンス・エナジーのベルリン工場が供給する。11月のスタック生産開始を予定している。Normand’Hy向けの電解槽は同合弁で生産する。

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