ドイツ連邦統計局が19日発表した7月の製造業受注残高指数(2015年=100)は物価調整後の実質に営業日数・季節要因を加味したベースで145.8(暫定値)となり、前月を1.0%下回った。同指数の低下は2カ月ぶり。世界的な景気の低迷を受けて新規受注が減少していることが反映された。受注残高の水準自体は依然として極めて高い。
受注残高を地域別でみると、国内が0.8%、国外が1.0%の幅で減った。部門別では投資財が0.8%、中間財が0.9%、消費財が3.1%減少した。
構成比重の大きい自動車・自動車部品は2.1%減となり、全体を最も強く押し下げた。機械は0.7%減、電気装置(モーター、電池、電線、白物家電など)は2.2%減だった。
受注残月(受注残高が売り上げの何カ月分に相当するかに換算)は前月の7.3カ月から7.2カ月に低下した。部門別の内訳は投資財が9.9カ月(前月10.1カ月)、中間財が3.8カ月(3.8カ月)、消費財が3.4カ月(3.5カ月)となっている。